最近の研究で、孤独や社会的孤立が心疾患や感染症のリスクを高めることが明らかになっています。血液中の特定のタンパク質が増加し、これが健康への悪影響の一因となる可能性が指摘されています。
孤独が健康に与える影響
- 病気リスクの上昇: 孤独を感じる人は、心血管疾患や脳卒中に関与する複数のタンパク質が増加。
- ストレスとホルモンの変化: 過剰なADM(アドレノメデュリン)と呼ばれるタンパク質が感情や社会性に関わる脳の領域を縮小させる可能性。
- 免疫機能の低下: 炎症や感染症対策に関わるタンパク質の増加が、免疫力の低下につながる。
つながりを持つコツ
- 家族や友人に連絡する: 短いメッセージや電話を習慣化。
- 一緒に時間を過ごす: 友人や同僚とランチや休憩を共にする。
- コミュニティに参加する: サークルやボランティア活動に関わる。
まとめ
社会的なつながりは、心身の健康を守る大切な要素です。適度な運動や食事と同様に、人との関係を意識的に深めることが健康維持につながります。
参考文献:Shen et al. Nature Human Behaviour, 2025
(文責:立命館大学スポーツ科学部 藤田聡)