インターネットは仕事や趣味で大活躍ですが、ついつい使いすぎてしまい、生活に支障をきたす「インターネット依存症」に悩む人が増えています。中国で実際された研究によれば、この症状を軽減するのに“運動”が強い効果を持つ可能性が示されています。
運動がもたらす主な効果
1. ネガティブな感情の軽減:不安・孤独感・ストレスなどが大幅に減少し、メンタルヘルスの改善に。
2. 疲労や抑うつ症状の緩和:心身がリフレッシュし、やる気や集中力もアップ。
運動としては以下の2つのタイプが共に効果的です:
- バスケットボールやサッカーなど、変化に対応しながら体を動かすもの
- ランニングや水泳など、繰り返し動作で安定した環境の運動
研究では、両方を組み合わせるとより効果が高かったと報告されています。週2~5回、中~高程度の強度を50~120分続けるのがおすすめとのこと。
会社における取り組みのヒント:
- ミニ休憩でストレッチやウォーキングを取り入れ、スマホやPCから少し離れる
- 運動部の社内サークルや昼休みの軽いスポーツなど、社員同士のアクティビティを推進
日頃の業務で知らず知らずのうちに“ネット漬け”になっている方も、ちょっとした運動習慣で心身をリセットしてみてはいかがでしょうか。
参考文献:Yan, Y. et al. Addictive Behaviors 2025
(文責:立命館大学スポーツ科学部 藤田聡)