今回は「好きな物を我慢せずにダイエットする方法」について、科学的な知見をもとにご紹介します。
飲み会や食事会などで大盛りの焼きそばが出てきたとき、取り皿の大きさをどうしようか悩みませんか?「小さいお皿だと何度もおかわりしなきゃいけないし、結局同じ量を食べそう…」と思いがちですが、実は小さい取り皿やグラスを選んだ方が自然と食べる量を抑えられるのです。
2015年にHollandsらが実施した72の研究をまとめたシステマチックレビュー(Cochrane Database Syst Rev)でも、大きな器やグラスを使うと無意識に摂取量が増えると報告されています。外食のとき、「大盛り」ではなく「通常サイズ」を選んだり、小ぶりなグラスを使ったりするだけで、衝動的な食べ過ぎ・飲み過ぎを防ぐ効果が期待できます。
「小さな皿で何回もおかわりしたら同じでは?」と思うかもしれませんが、実際にはおかわりの手間がある分、満腹を感じたときに「もう少しやめておこう」と抑えやすくなるのです。これだけでも、無理なくカロリーコントロールに近づけます。
ぜひ試してみてください。
参考文献:Hollands, G.J et al. Cochrane Database Syst Rev, 2015.
(文責:立命館大学スポーツ科学部 藤田聡)